愛夫家りお

心の深みに潜む感情に気づき、生きやすさを手に入れるサポートをいたします

「パートナーは鏡」って知ってる?夫婦関係がちょっとラクになる考え方

素顔のわたしでラク~に生きる!クリスチャン心理カウンセラーの愛夫家りおです。

 

 

大学院卒・元国語教師のわたしが、「あなたの物語」を共にたどり、愛と命と光につながるお手伝いをします。

 

 

苦難の日には、私に呼びかけよ。/私はあなたを助け出し/あなたは私を崇めるであろう。(旧約聖書「詩編」詩編50-15)

 

 

 

 

夫婦関係で、相手にイライラしてしまうことはありませんか。

 

 

「どうして分かってくれないの」

 

「またあんなことをしてる」

 

「こっちはこんなに頑張っているのに」

 

 

そんなふうに感じるとき、心の中は、相手のことでいっぱいになりがちです。

 

 

けれども、心の世界には「パートナーは鏡」という見方があります。

 

 

「パートナーは鏡」とは、相手を責めるための考え方ではなく、関係の中で自分の感じ方や思い込みに気づくための見方です。

 

 

夫婦関係が苦しいとき、自分軸を取り戻す助けになります。

 

 

今日は、夫婦関係がこじれがちなとき、相手を責めるところから少し離れて、まず自分に戻ってくるための考え方をお話しします。

 

 

相手を変える話ではありません。

 

 

自分を責める話でもありません。

 

 

夫婦関係の中で、自分がどう感じているのか。

 

 

自分は、本当はどうしたいのか。

 

 

そこに戻ってくるためのお話です。

 

 

「パートナーは鏡」って、どういうこと?

 

 

旧約聖書の箴言に、次のような一節があります。

 

 

雨の日に滴り続ける滴/それはいさかい好きな妻と似ている。(旧約聖書「箴言」27-15)

 

 

「いさかい好き」というのは、「争い事、口論、けんかが好き」という意味です。

 

 

いつも、ぶちぶちぶちぶち言っている妻。

 

 

不機嫌で、不満だらけで、イライラしている妻。

 

 

聖書の時代から、今と変わらない夫婦関係があったのかと思うと、なんだか親近感がわいて、ちょっと笑ってしまいます。

 

 

心の世界には、「パートナーは鏡」という言葉があります。

 

 

また、「パートナーシップにおける問題の責任は同等」という見方もあります。

 

 

これは、夫婦に何か問題が起こっているとき、「夫が悪い/妻が悪い」と一方だけを責めるのではなく、関係を見直していく力は二人の中にある、という見方です。

 

 

その意味で、「50/50(フィフティ・フィフティ)」という言い方をすることもあります。

 

 

(ただし、これは、暴力や暴言、支配がある関係まで、無理に50/50で考えましょうという意味ではありません。まずは安全と心身の回復を大切にしてくださいね。)

 

 

「他人軸」が夫婦関係をこじらせるワケ

 

 

相手を責めているとき、人が心の中でつぶやいている文章の主語は、だいたい「相手が/相手は」になっています。

 

 

「夫が、また接待」

「夫は、全然家のことをしてくれない」

 

 

「妻が、また不機嫌」

「妻は、ちっとも仕事の疲れを労ってくれない」

 

 

というふうにです。

 

 

確かに、誰かに悩みを打ち明けるときは、「夫が〇〇」「妻が〇〇」という表現になるものです。

 

 

事情を説明しないと相談できませんからね。

 

 

けれども、「夫が」「妻が」と相手の言動をぐるぐる考えていると、だんだん気持ちがヒートアップしてきます。

 

 

すると、自分の視点や意識が、ごっそり相手にもっていかれてしまいがちです。

 

 

最初は自分軸で、

 

 

「わたしは、妻が〇〇でつらい」

「わたしは、夫が〇〇で腹が立つ」

 

 

と考えていたはずなのですが、気づけばいつのまにか、

 

 

「妻ガー」

 

「夫ガー」

 

 

だらけになってしまうというわけです。

 

 

これを「他人軸」といいます。

 

 

この「他人軸」になってしまうと、自分の気持ちが相手にブンブン振り回されます。

 

 

「夫が家に居つかなくて、寂しい」

 

「妻がなんだか冷ややかで、寂しい」

 

 

感じているのは、確かに自分です。

 

 

けれども、感情が湧き上がるのは、全部相手の言動がきっかけのように思えます。

 

 

すると、この感情を「相手に何とかしてもらわねば!」とも思えてきます。

 

 

あんたのせいでつらい。責任とってよ!というふうにです。

 

 

すると、あっちは加害者でこっちは被害者、妻vs.夫、という構図が完成してしまいます。

 

 

こうなると、内戦ぼっ発の危機です。

 

 

お互い当たらず触らずの心理戦が展開されるなら、それはさながら冷戦のようかもしれませんね。

 

 

わたしも、家庭内別居のような冷戦時代が長かったです。

 

 

ここまで来ると、夫婦の間にある空気も、ずいぶん重たくなってきます。

 

 

「パートナーは鏡」で、自分に戻ってくる

 

 

ここで思い出したいのが、「パートナーは鏡」という見方です。

 

 

これは、相手を責めるためのものではありません。

 

 

もちろん、自分を責めるためのものでもありません。

 

 

相手に向かいすぎた意識を、もう一度、自分に戻すための見方です。

 

 

「夫が悪い」

 

「妻が悪い」

 

 

そこで止まるのではなく、

 

 

わたしは、何を感じているのか。

 

わたしは、何がつらいのか。

 

わたしは、本当はどうしたいのか。

 

 

そこを、少しずつ見ていきます。

 

 

では、実際にどんな順番で見ていくとよいのでしょうか。

 

 

自己対話の流れを、具体的に見てみる

 

 

何か問題があるとしたら、夫と妻で50/50。

 

 

この視点を持ちながら、少し考えてみましょう。

 

 

たとえば、

 

 

「夫は出かけてばかり。家に居つかないのは、なぜかな?」

 

 

という問いを立ててみます。

 

 

最初に出てくる答えは、こんな感じかもしれません。

 

 

接待も、お仕事だから仕方ない。

 

 

これはこれで、現実的な答えです。

 

 

けれども、心の中では、

 

 

悲しい。

ムカつく。

寂しい。

 

 

という気持ちもあるかもしれません。

 

 

まずは、自分の気持ちをそのまま受けとめる

 

 

ここで大切なのは、いきなり「正しい答え」を出そうとしないことです。

 

 

「そんなふうに思ってはいけない」

 

「もっと大人にならなきゃ」

 

「夫にも事情があるんだから」

 

 

そんなふうに、自分の気持ちを急いで押し込めなくても大丈夫です。

 

 

悲しいものは、悲しい。

 

ムカつくものは、ムカつく。

 

寂しいものは、寂しい。

 

 

まずは、その気持ちをそのまま受けとめてあげます。

 

 

「そうだよね」

 

「寂しかったよね」

 

「腹が立つよね」

 

 

そんなふうに、自分が自分の味方になってあげます。

 

 

これが、自己受容です。

 

 

自分を責めるより、自分の頑張りに目を向ける

 

 

悲しいときには、自己肯定感も下がります。

 

 

50/50という言葉も、

 

 

「半分はわたしが悪いってこと?」

 

 

と腹が立ってしまうかもしれません。

 

 

あるいは、

 

 

わたしが嫌なヤツだからだ。

 

だから夫も一緒に居たくないよね。

 

もう離婚だー!

 

 

という、絶望的な気持ちになることもあるかもしれません。

 

 

悲しいときには、被害妄想のようなものも強くなります。

 

 

自分を責めてしまうことがあっても、仕方ないと思います。

 

 

でも、そこで少しだけ、自分の頑張りにも目を向けてみます。

 

 

もしかしたら、わたしはずっと、家のことを一人で頑張ってきたのかもしれません。

 

 

寂しいのに、夫の仕事を優先してきたのかもしれません。

 

 

自分の気持ちをこらえて、「いってらっしゃい」と見送ってきたのかもしれません。

 

 

そう考えると、責めるだけでは見えなかった自分の姿が見えてきます。

 

 

よくやってきたね。

 

寂しいのに、頑張ってきたね。

 

 

このように、自分の気持ちを受けとめ肯定し、自分の頑張りを認め褒めていくことで、自己肯定感は少しずつ回復していきます。

 

 

怒りが強いときは、御恨み帳へ

 

 

それでも、どうしても夫のことを許せないときもあると思います。

 

 

なんでわたしばっかり。

 

なんで、いつもわたしが考えなきゃいけないの。

 

もう知らん!

 

 

そんな怒りが出てくることも、あると思います。

 

 

そのときは、いきなり「自分軸に戻ろう」としなくても大丈夫です。

 

 

まずは、御恨み帳に書き出して、安全に怒りを外に出してあげましょう。

 

 

(御恨み帳とは、誰にも見せない前提で、怒りや不満、言いたかったことをそのまま書き出すノートのことです。人や物にぶつける代わりに、紙の上で安全に吐き出すためのものです。)

 

 

きれいな言葉にしなくて大丈夫です。

 

 

誰にも見せない前提で、今ある気持ちをそのまま出してあげます。

 

 

怒っている自分を責めなくても大丈夫です。

 

 

一人では難しいときは、カウンセリングでお話しくださいね。

 

 

「とにかく、ただ聞いてほしいんです」というお申し込みも大丈夫ですよ。

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落ち着いてきたら、相手の事情にも目を向けてみる

 

 

怒りを出して、自分の気持ちを受けとめていくと、少しずつ心に余裕が戻ってくることがあります。

 

 

(自己肯定感が回復してきた、とも言えるでしょうね)

 

 

その余裕が戻ってきたら、今度は少しだけ、相手の事情にも目を向けてみます。

 

 

たとえば、夫は、本当にわたしが嫌だから家にいないのでしょうか。

 

 

もしかしたら、仕事で気を張っているだけかもしれません。

 

 

家のことは妻に任せて大丈夫だと安心して仕事に行っているのかもしれません。

 

 

実は、夫はわたしに「居てくれてありがたいな」と思っているのかもしれません。

 

 

もちろん、相手の本当の気持ちは、相手に聞いてみないと分かりません。

 

 

でも、「夫はわたしが嫌いなんだ」という一つの見方を手放していくと、別の可能性も見えてきます。

 

 

すると、だんだんと体も心もゆるんで、呼吸がしやすくなってきます。

 

 

最後に、自分の本音に戻ってくる

 

 

相手の事情に目を向けることは、自分の気持ちをなかったことにすることではありません。

 

 

夫にも事情があるのかもしれない。

でも、わたしは寂しかった。

 

 

夫が安心して仕事に行けているなら、それはうれしい。

でも、わたしはもう少し、一緒に過ごす時間もほしい。

 

 

そんなふうに、相手を理解することと、自分の本音を大切にすることは、両立できます。

 

 

ここで見えてくるのは、相手を責めるための言葉ではありません。

 

 

自分が本当は何を感じていて、何を望んでいるのか。

 

 

その、本音の部分です。

 

 

「なんで家に居てくれないの!」の奥には、

 

 

「寂しかった」

「もっと一緒に過ごしたかった」

「わたしのことも大切にしてほしかった」

 

 

そんな気持ちが隠れていることもあります。

 

 

その本音に気づけると、次に考えることは、少し変わってきます。

 

 

この気持ちを、どう伝えたらいいだろう。

 

 

相手を責めるのではなく、自分の気持ちとして伝えるには、どんな言葉が合うだろう。

 

 

ここから、コミュニケーションの工夫が始まります。

 

 

自分の気持ちを、どう伝えるか

 

 

たとえば、自分の気持ちを伝えるのにも、いろいろな形があります。

 

 

「わたしは今日は少し疲れているみたい。だから、あなたに〇〇してほしい」

 

 

これは、一見すると自分の気持ちを伝えているように見えます。

 

 

けれども、受け取る側には「あなたが何とかして」という圧のように伝わることがあります。

 

 

相手によっては、「断ったら悪いことをしたように感じる」と受け取るかもしれません。

 

 

Yes/Noの余地を残すお願い

 

 

一方で、こんな伝え方もあります。

 

 

「わたしは今日は疲れているみたい。もしよかったら、あとで少し話を聞いてもらえる?」

 

 

「わたしは今日は疲れているみたい。あなたも忙しいと思うけれど、できそうなら〇〇を手伝ってもらえると助かる」

 

 

自分の状態を伝えたうえで、相手にYes/Noの余地を残してお願いする。

 

 

すると、「あなたが何とかしてよ」という押しつけではなく、「よかったら力を貸してほしい」という対等なお願いになりやすいです。

 

 

もちろん、いつも上手に言えるわけではありません。

 

 

疲れているときほど、言葉はきつくなりやすいものです。

 

 

でも、伝え方は、少しずつ練習していけます。

 

 

自分の本音から離れずに伝えること。

 

 

相手の事情も尊重しながらお願いすること。

 

 

最初から上手にできなくても大丈夫です。

 

 

「今回は、前より少し落ち着いて言えたな」

 

 

「今日は、お願いの形で伝えられたな」

 

 

そんなふうに、少しずつ変わっていくことができます。

 

 

少しずつ変わっていく自分を楽しむことや、少しずつ変わっていく関係を楽しむことができるのも、パートナーシップの醍醐味だとわたしは思っています。

 

 

一人で整理しきれないときは

 

 

ここでは、一つの例だけを取り上げました。

 

 

他にも、いくつかの例を一つずつ見ていくと、自分の感じ方や思い込みがさらに見えてきます。

 

 

ただ、これは一人でやると、途中で自分責めに向かってしまうこともあります。

 

 

そんなときは、カウンセリングで一緒に整理していくこともできますので、お声をかけてくださいね。

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こうして、相手に向かっていた意識が自分に戻ると、自分軸もだんだんとしっかりしてきます。

 

 

自分との繋がりもしっかりしてきますから、「相手に何とかしてほしい」という寂しさも、少しずつ落ち着いてきます。

 

 

すると、自分は、相手とどういう関係になりたいのかな?と改めて考える余裕も出てきます。

 

 

自分を愛すると、夫婦関係も変わっていく

 

 

「パートナーは鏡」です。

 

 

相手のせいだと思っていたことの中に、実は、自分の中にある大切な何かがあったと気づかせてくれることもあります。

 

 

だから、自分にフォーカスします。

 

 

自分は、どう感じているか?

 

自分は、どうしたいか?

 

自分は、どうなりたいか?

 

 

省み、選び、行動していくのですね。

 

 

こうして、「夫ガー」「妻ガー」の他人軸から、自分軸へ戻ってきます。

 

 

誰かに自分の感情や状況を何とかしてもらおうとする他人軸の世界は、変化をただひたすら待っているだけの世界です。

 

 

それは、ジリジリともどかしく、息苦しい世界です。

 

 

けれども、自分軸の世界では、自分で自分の感情を受けとめ、自分から変化を選んでいくことができます。

 

 

そこでは、相手の変化を待つだけではなく、自分らしい形で、パートナーとの関係を育てていくこともできるのです。

 

 

愛と喜びで生きるために

 

 

「パートナーは鏡」という見方。

 

 

それは、自分を大事にすることが、相手との関係にも少しずつ変化を生んでいくという、希望を示してくれているようにも感じます。

 

 

聖書にも「自分を愛するように、あなたの隣人を愛せよ」(新約聖書「ルカによる福音書」10-27 口語訳)とあります。

 

 

まずは、自分を愛してあげましょう。

 

 

自分を大切にできるようになると、相手にも愛を向けやすくなっていくものです。

 

 

また、気分や雰囲気は、思っている以上にまわりへ伝わるものです。

 

 

(「感情は伝染する」と言われたりもするよ)

 

 

自分を大切にする喜びは、周囲の人々にも、パートナーにも伝わっていきます。

 

 

こうして、自分への愛をベースに生き始めると、人は互いに、愛で繋がることができるようになっていくのですね。

 

 

あなたへのエール|困ったときは、ここにいます

 

 

半分は、わたしに。

 

 

半分は、相手に。

 

 

二人で100%。

 

 

けれども、まず戻ってくる場所は、いつも「わたし」です。

 

 

「わたし」だけでも楽しい世界。

 

 

そこに、パートナーも招き入れていく。

 

 

互いに自分の世界を持ちながら、一人でもしあわせ、二人でもしあわせな世界を育てていく。

 

 

この道をたどってきたわたしには、「本当にそうだ」という実感があります。

 

 

それは、とても心強く、頼もしく、優しく、豊かな関係です。

 

 

あなたは、どんな関係を育んでいきたいでしょうか?

 

 

一人で抱えきれないときは、どうぞお話しに来てくださいね。

 

 

お待ちしています。

 

 

愛夫家りお

 

 

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