愛夫家りお

心の深みに潜む感情に気づき、生きやすさを手に入れるサポートをいたします

「好きがわからない」のはなぜ? 〜自分の感覚を取り戻すヒント・その1〜

素顔のわたしでラク~に生きる!クリスチャン心理カウンセラーの愛夫家りおです。

 

 

大学院卒・元国語教師のわたしが、「あなたの物語」を共にたどり、愛と命と光につながるお手伝いをします。

 

 

私の妹、花嫁よ
あなたの愛はなんと美しいことか。
あなたの愛はぶどう酒よりも心地よく
あなたの香油は
どのような香料よりもかぐわしい。(旧約聖書「雅歌」4:10)

 

 

自己肯定感を育てていくうえで、「好き」という感情を認めていくことは、とても大切です。

 

 

それは、とても小さなことのようでいて、自分を大切にする入口にもなると思っています。

 

 

(前回、自分の中にある「好き」に気づいて、それを受け止め、肯定していくことで、自己肯定感を上げていけるという話をしたね)

 

 

けれども、そういうお話をしていると、こんな声を耳にすることがあります。

 

 

「自分の感情がわからない」

 

 

「自分の好きがわからない」

 

 

もしかしたら、あなたにも、そんな感覚があるでしょうか。

 

 

「好き」を大切にしましょうと言われても、その「好き」がわからない。

 

 

好きなことをしていい、と言われても、何が好きなのかわからない。

 

 

好きなものを選んでいい、と言われると、戸惑ってしまう。

 

 

好きなものはあるはずなのに、いざ聞かれると出てこない。

 

 

そんな、「好きがわからない」体験。

 

 

それは、「好き」がないからではなく、「好き」という感情や感覚を、自分で受け取る回路が、今は見えにくくなっているからかもしれません。

 

 

今日は、このことについて考えてみたいと思います。

 

 

「好き」がわからないと感じている人の何かヒントになれば幸いです。

 

 

まさか!「好き」がわからない

 

 

自己肯定感を上げていこう!と意気込んでいたわたしは、さっそく「好きなものを30個挙げてみましょう」というワークに取り組みました。

 

 

楽勝!と思ったのですが、なんと、これが全然できませんでした。

 

 

2個、3個で止まってしまうのです。

 

 

わたしは、好奇心旺盛で多趣味な方だと思っていたのに!(引きこもりだったけどね)

 

 

でも、いざ「好き」を挙げようとすると、全然出てきませんでした。

 

 

中でも、子どもの頃から高校3年生まで続けていたエレクトーンが、好きかどうか分からない、と気づいたときには愕然としました。

 

 

エレクトーンは、わたしが好きで始めた習い事ではありませんでした。

 

 

幼稚園で、知らない大人の人に、(ピアノの鍵盤を押す力が無いようだから)「あなたはエレクトーンね」と言われて、そのまま親と一緒にグループレッスンを受けるようになった習い事でした。

 

 

(おぼろげな記憶よ)

 

 

それでも、高校3年生まで続けました。

 

 

6級も取りました。

 

 

そこそこ弾ける人、ということにはなっていたと思います。

 

 

でも、改めて思い返してみると、「わたし、エレクトーンが好きでね~」と、友達とワイワイ話した記憶はありません。

 

 

エレクトーンが好きだなぁ、としみじみ思った記憶もありません。

 

 

結婚後、社会人になって稼げるようになって、当時の最新機種のエレクトーンを買ったりもしたのに。

 

 

(新居にも持ってきたよ)

 

 

好きだったかどうかが、思い出せない。

 

 

でも、長く続けたことは事実です。

 

 

弾けるようになったことも事実です。

 

 

それなのに、「好きだった」とはすぐに言えない。

 

 

そこには、何があったのでしょう。

 

 

この体験をひとつの例として見てみると、「好きがわからない」背景には、いくつかの理由が重なっているように感じます。

 

 

それらを少し整理してみましょう。

 

 

「好き」がわからなくなる理由

 

 

どうして「好き」がわからなくなるのでしょうか。

 

 

わたしの体験例を手がかりに、思いつく限りを整理してみますね。

 

 

1. 自分で選ぶ経験が少なかった

 

 

ひとつ目は、自分で選ぶ経験が少ないと、「好き」がわかりにくくなることです。

 

 

エレクトーンの例で言えば、わたしは自分が「やりたい」と言って始めたわけではありませんでした。

 

 

流れの中で決まり、通い始め、続けていきました。

 

 

もちろん、それが悪かったという話ではありません。

 

 

ただ、「わたしはこれが好きだから選んでいる」という感覚を、自分で確かめる機会が少なかったのだろうなと思います。

 

 

こういうことは、習い事に限らず、日常のいろいろな場面でも起きているかもしれません。

 

 

お母さんが喜びそうなもの。

 

 

お父さんが認めてくれそうなもの。

 

 

先生にほめられそうなもの。

 

 

周りから浮かなさそうなもの。

 

 

そういう基準(他人軸)で選ぶことが多かった場合も、「わたしは何が好き?」と自分に聞く機会は少なくなります。

 

 

また、自分の感覚よりも、相手の期待や場の空気を優先して選んでいると、「わたしはどうしたい?」という声も、小さくなってしまうのかもしれません。

 

 

今日、どの服を着るか。

 

 

どのコップを使うか。

 

 

どの道を通るか。

 

 

どのお菓子を買うか。

 

 

好きの感覚は、そういう小さな選択の中で育っていくのだと思います。

 

 

でも、その選択を自分でしてこなかった場合、好きがわからない、という状態になりやすいのかもしれません。

 

 

そうであるなら、これから、

 

 

「わたしは、どうしたい?」

 

「わたしは、これ好き?」

 

 

などの、自分への問いかけを増やしていくことで、「好き」という感覚を少しずつ取り戻していくこともできそうですね。

 

 

それは、自分軸になる、自分軸を取り戻す、ということであるのかもしれません。

 

 

(今では、わたしはエレクトーンが好きってはっきり言えるよ)

 

 

2. 「好き」と言うために、証明が必要だと思い込んでいた

 

 

ふたつ目は、「好き」と言うために、何かの証明が必要だという思い込みがある場合です。

 

 

長く続けたから、好きなはず。

 

 

そこそこ弾けるから、好きなはず。

 

 

エレクトーンに対して、わたしはどこかでそんなふうに思っていました。

 

 

もちろん、好きだから長く続くこともあります。

 

 

できるようになったから、さらに好きになることもあります。

 

 

けれども、わたしたちは時々、「好き」と感じる前に、それを好きと言ってよいだけの根拠があるかどうかを、頭で点検してしまうことがあるようです。

 

 

音楽が好きなら、上手に弾けなければならない。

 

 

本が好きなら、たくさん読んでいなければならない。

 

 

歴史が好きなら、詳しく語れなければならない。

 

 

そんなふうに思っていると、「好き」は感情ではなく、資格のようになってしまいます。

 

 

「これくらいできないと、好きとは言えない」

 

 

「これくらい詳しくないと、好きと言ってはいけない」

 

 

そうやって、自分の好きに合格点をつけようとしてしまうのです。

 

 

でも、好きは、本来、成果や才能の証明ではありません。

 

 

上手でなくても、好きでいい。

 

 

詳しくなくても、好きでいい。

 

 

「好き」は、何かの基準を満たしたから認めてよいものではなく、ただ感じていいものだと思います。

 

 

そうであるなら、自分の中にある思い込みや基準に気づき、それらを手放したり更新したりすることで、「好き」という感覚を少しずつ取り戻していくこともできそうです。

 

 

 

次回につづく

 

 

ここまで見てきたように、「好きがわからない」という状態には、

 

 

・自分で選ぶ経験の少なさ

・「好き」と言うために証明が必要だという思い込み

 

 

が関係しているのかもしれない、ということが分かってきました。

 

 

(「他人軸だった」「条件に合っているかを思考的に判定していた」と言うこともできそうね)

 

 

けれども、それだけではありません。

 

 

「好き」という感情を抑えてきたこと。

 

 

強い感情だけを「好き」だと思っていること。

 

 

疲れすぎていて、感情を感じる余白がなくなっていること。

 

 

そういうことも、「好きがわからない」につながっている場合があります。

 

 

次回は、そのあたりをもう少し整理しながら、「好き」という感覚を少しずつ取り戻していくヒントについて書いていきます。

 

 

一緒に、あなたの「好き」を探しにいきましょう

 

 

「自分の感情がわからない」

 

 

「自分の好きがわからない」

 

 

そんなテーマに向き合うとき。

 

 

ひとりで考えているだけでは、なかなか先に進めないこともあります。

 

 

なので、もしよかったら、あなたがこれまでの人生の中で、自分の感情や感覚とどんなふうに関わってきたのか、お話を聴かせてくださいね。

 

 

どうぞ、カウンセリングにいらしてください。

 

 

お話される言葉のひとつひとつ、そこにある感情を一緒に確認しながら、自分を取り戻していく時間にしていきましょう。

 

 

愛夫家りお

 

 

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